6月30日 弓子のおすすめ |
Posted by 弓子
私が一番初めに紹介する本はコレ。お伽草紙・新釈諸国噺
太宰 治
太宰治の「お伽草紙」です。
一番初めにどんな本を紹介するか相当悩んで、
本屋をぐるぐるしていたのですが、
この本が選ばれました。
きっかけというのは、我が校の国語講師が授業中に
太宰治を取り扱ったとき
「太宰(講師は偉そうに彼を呼び捨てにしはりましたよ笑)の
カチカチ山
が、すごい俺好きやねん」
と言い、カチカチ山について熱く語りだしたところにあります。
そりゃぁもう、とても面白そうに話すので、ついつい買ってしまいました。
クラスでは、「貸してくれ!」と志願する友達がいっぱいです(笑)
この本は皆さんもよく知っている昔話の基である「御伽草子」
の中から「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」
を太宰治が違う切り口で描いたものです。
太宰治と聞くと、あ〜暗そう!!
って思うかもしれませんが、
まさかまさか!
このお話はどうとっても、喜劇。
その時代の社会風刺なども入っているのですが、
現代に照らし合わせても、全然無理はないし、
文語体ゆえの難しさは微塵も感じられません。
太宰治は天性の喜劇作家だと表紙にも書かれているのですが、
それには本当に納得です。
とにかく話し口調がおもしろくて、
まるで台詞を聞いてるような感じなんです。
普段あんまり本を読まないという人も、
この本なら自分の知っているストーリーだし、
すんなり読めるのではないでしょうか??
是非とも読んでいただきたい!!
ちなみに最後に少しネタばらし。
噂の「カチカチ山」の
狸は37歳の醜男
兎は16歳の美人の処女
という設定です。
さらにおまけ!!
狸は兎に恋をしているんですよ・・・
さぁあなたの知ってる、「カチカチ山」とどう違うのか
気になってきたでしょう?(笑)
そんな方今すぐ、書店へ急いでください!
弓子。
21:49 | - | -