「ゆれる」 |
Posted by けいき
あの橋を渡るまでは、兄弟でした。
ゆれる/西川美和/ポプラ社今回はこの本をご紹介。映画がカンヌで大絶賛され、監督自ら小説化。映画はオダギリジョー主演で絶賛公開中!!
例によって例の如く「読んでから良かったら映画見よう〜」と思って読みはじめました。本の方も評判高かったし。
しかし!!私はこれを読んで尚更映画を観たくなった!!
話としては、東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。
で、「監督さんが書き下ろすと、文章めちゃくちゃだったりするんだよな〜」って時ありますが、
これは文章の表現も綺麗、というか、小説としても完成度の高い作品。しかも繊細に感情を描いているし、章ごとによって、別の登場人物の視点から描いてるのも魅力。
話としては、少しヘビーだけど、私個人は好きです。ツボです。私個人はね!
あと、すごく人間的な作品、やさしさとかわがままとかそういうの抜きで、本能的、といいますか、「むきだしの人間」って感じがしました。(むきだし?うーん・・・表現できない!)
ほんと、少し重いけれども透明感のある小説だな、と思います。
映画も観たかったので調べたら、地元の映画館レイトショーしかねーよ!!
ということで、今日電話でクレームかけようかとおもったけど、
来週夕方にやるみたいなので、見てこようかな。と思います。
割とすぐに読める(私は読めた)ので、みなさんも是非一読!!
22:16 | - | -